【中村家住宅】
北中城村には、国指定重要文化財に指定されている、中村家住宅があります。
中村家住宅は、戦前の沖縄の住居建築の特色をすべて備えている建物で、
第二次世界大戦の沖縄戦を経て、
このようにしっかりと残っている例は、沖縄本島内ではとても珍しいんです。
本瓦ぶき、漆喰塗りの屋根やシーサーなどはもちろん、
首里政府の役人のための宿泊所として使用されたといわれている離れ座敷など、
当時の上層農家の生活を知ることができる中村家住宅へ、是非足を運んでみて下さい。
【荻堂大城湧水群】
北中城村には、沖縄県で唯一平成の名水百選に選ばれた水源、
荻堂大城湧水群(おぎどうおおぐすくゆうすいぐん)があります。
荻道大城湧水群は、アガリヌカー・チブガー・イリヌカーなど、
全部で10か所に分かれており、町中に隠れるように点在しています。
現在、大城地区にある「アガリヌカー」「イリヌカー」「ヒージャーガー」は
周りが広場になっているので、石垣や緑に囲まれながら、
ゆったりとした時間の中で水音を楽しむことができます。
一方、荻道地区は昔ながらの状態で、隠れるように存在していますので
昔ながらの憩いの場としての湧き水の歴史や雰囲気を味わうことができます。
地図や案内板を参考にしながら、宝探しのように湧水巡りをしてみてはいかがでしょうか。
【彫刻かじまやー計画】
中城城跡の城下町として、景観づくりや地域づくりが盛んな大城区では、
花を愛する55歳以上の男性たちで結成した『大城花咲爺会(はなさかじじいのかい)』が
中心となり『花と緑に囲まれた芸術の里』づくりを進めています。
その一環で実施した『彫刻かじまやー計画』では、
県立芸術大学と10年間で99体のテラコッタの彫刻たちを設置し、まるで美術館のようです。
地元の方々はもちろん、北中城村に訪れる方の目を楽しませ、子ども達も直接ふれて楽しんでいます。