県民の皆さんに再発見してほしい『市町村の、ちょっと隠された観光の魅力』をご紹介!
大好きな沖縄を、もうちょっと詳しくなれるかも!
毎月2回ほど、NHK沖縄「沖縄ちゅらテレビ」(平日午前11時40分~)で放送!

本企画は12月をもって終了いたしました。ご視聴ありがとうございました!

第六走者:久米島町

【ハテの浜】

久米島町は、平成14年4月1日に島にあった

具志川村、仲里村が合併して誕生した新しい街です。

久米島で代表的なのが、東洋一美しいと言われる「ハテの浜」。

現在は久米島近海で汲み上げられる海洋深層水を活用した養殖業や

飲食、お土産が豊富にそろっています。

海洋深層水は、

太陽の光がほとんど届かない水深200m以深にある海水で、

久米島では612メートルの水深から汲み上げられています。

実は、久米島の海洋深層水の取水量は日本一。

世界一の取水量を保持するハワイ州コナに次ぐ量なのです。

【ご当地グルメ】

久米島では、海洋深層水の取水量日本一という環境を活かし、

車エビや海ぶどうの養殖が盛んで生産量日本一にまでなりました。

そんな久米島の食材を使ったご当地グルメ“よくばりざんまい”も今年4月に誕生しました。

海洋深層水で育った車エビをはじめ、

久米島で育った赤鶏、紅芋を使ったよくばりなお食事です。

島内3店舗で展開しており、今後増えていく予定ですので、楽しみにしていてくださいね。

【具志川城跡】

琉球王朝時代、中国をはじめ東南アジアや朝鮮、

日本と盛んに貿易を行っていた際の寄港地として栄えていた久米島には、

国指定史跡の具志川城址をはじめ、解明されていないものも含めると、

10カ所以上のグスク跡があるといわれています。

【紬】

貿易の寄港地、久米島に伝わった伝統品・文化の一つとして、“紬(つむぎ)”があります。

日本の紬や絣の技法は久米島を起点に発達し、

沖縄本島、奄美大島を経て本土に伝えられ、大島紬、久留米絣、結城紬などとなり、

日本全国に伝えられていきました。

久米島に伝わる久米島紬は、蚕からとった真綿で紡いだ糸を原料として、

久米島に自生する天然の草木や、泥染めによって染色され、

織りは一貫した手作業で一人の織子が行います。

このように、久米島紬には作る人の思いが込められ、

平成16年には、国の重要無形文化財に指定されました。

現代では着物の反物だけでなく、若い世代にも身近に感じてもらえるよう

アクセサリーや名刺入れなどの小物の販売も行っています。